脇見運転による交通事故の事例と安全確認の重要性

交通事故の中でもドライバーの不注意による脇見運転は件数が多く、場所や時間を問わず発生するのが特徴です。

また、脇見運転は誰にでも起こる可能性がある過失なので運転の際は細心の注意を払うことが大切です。脇見運転による事故の事例を知り、過失の割合や事故を防ぐための心得を学んで快適な運転を実施することを心がけましょう。

脇見運転の事例について

脇見運転は車両の運転中に前方の安全確認を怠る行為を指します。車両を運転するドライバーには安全を保つ義務がありますが、脇見運転は法律上安全義務違反に該当する行為です。事故を防ぐために運転中は常に状況を確認しながら安全を確保する必要がありますが、脇見運転によって注意力が散漫になることで事故を起こす結果になってしまいます。

脇見運転は特殊な行為ではなく、ドライバーなら誰にでも起こる可能性がある些細な不注意です。しかし、その不注意が大きな事故を招くことから、運転中は他の事に気を取られずに運転に集中する必要があります。脇見運転で最も多いのは走行中に目立つ看板や風景などに気を取られて前方の車両に追突する事例です。

市街地や郊外など場所に関係無く、どこでも起こる可能性があります。特に、夜間は暗くなることで見通しが悪くなり、街灯の明かりが届かない場所に視線を向けるあまり他の所まで目が届かず、結果として脇見運転になることも珍しくありません。

曲がり角を走行中に死角に位置する車両や人にぶつかってしまうこともある他、近年では運転中に携帯電話やカーナビ、ドライブレコーダーなどを操作することで脇見運転になるケースが増えています。

脇見運転の過失割合の詳細

脇見運転は事故を起こした側にすべての非があると見做されるケースが多数を占めるため、過失割合は加害者側が100%になるのが一般的です。

通常の交通事故は加害者と被害者の双方に非があるとされることが多いですが、脇見運転の場合は被害者側に一切の落ち度が無い状態でも事故に至るためです。

特に、信号や踏切での停車車両にぶつかった場合は加害者にすべての非があると判断されるのが普通になります。また、脇見運転はドライバーの安全確認義務に違反する行為でもあるので、運転違反点数に加点されてしまいます。

人身事故や酒気帯びが加わると更に加点され、場合によっては免許停止などの処分が下ることもあります。

脇見運転をしてしまう原因と予防の心得

脇見運転はドライバーの些細な不注意で起きてしまう危険行為です。その殆どは故意ではなく、集中力の欠如によって起こる過失なのが大きな特徴になっています。車両の運転は常に安全を第一に考えて行う必要があるので神経を使い、精神的な疲労が大きくなります。

特に、長距離の運転は座席に座る姿勢が長く続くことも重なり、全身が疲労感にさいなまれるのが問題です。心身の疲労は注意力の散漫を招き、運転中のわずかな異変に気が付くのが遅れる原因になります。また、珍しい景色や目立つ看板などに気を取られ、前方の安全確認を怠ってしまうのも脇見運転に多い事例です。

運転中の脇見運転を防ぐためには心身をリラックスさせ、運転に集中出来る環境を整えるのが最も効果的です。長距離運転の際は一定時間ごとに休憩を取り、注意力が低下しないように気を配ります。さらに、走行中はラジオやカーナビのテレビ機能などを作動させていると意識が逸れやすくなる他、機器の操作が脇見運転に繋がることもあります。

そのため、運転中は一切の機器類を使わないのも脇見運転を防ぐ方法の一つです。走行中に注意力が低くなるのを防ぐため、窓を開けて外気を取り込む方法もあります。

市街地での脇見運転の危険性

市街地は看板や照明の多さから運転中に意識が逸れやすく、その分だけ脇見運転を起こす危険が大きくなります。また、事故を防ぐために歩行者の位置を気にするあまり、前方の安全を怠ってしまうことも決して珍しくありません。

運転中は視野を広く持って状況を確認すると共に、法定速度を遵守するのが交通事故を防ぐ心得になります。交通量が多い道路では前方の車両だけではなく、対向車線を走行する車両の位置も確認しながら走行することになるため、より慎重な運転を心がけるのがドライバーの責務です。

さらに、交差点を曲がる際は死角が多くなり、停止している車両や街路樹、電柱にぶつかるリスクが大きくなることを注意する必要があります。市街地での交通事故は他の車両を巻き込んでしまう可能性が大きいことから、ドライバーは細心の注意を払いながら運転することが大切です。

降雨や積雪などの理由で路面の状態が悪い場合は更に事故の危険が大きくなることから、運転中は他に意識を向けないことが重要になります。視野が狭くなると周囲を確認するために視線を頻繁に動かす必要があるので、結果として注意力が散漫になることがあります。

座席の位置を調整し、視線を動かさなくても周囲の状況が確認出来る状態を保つのが脇見運転を防ぐ工夫です。市街地での走行は排気ガスによる汚れが窓に付着して視野が狭くなるので、こまめに窓を拭くのも事故予防のポイントです。

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被害者側にも過失が認められる脇見運転事故の事例について

脇見運転から生じる交通事故は加害者側にすべての非があると見做されるのが普通です。これは事故を起こしたドライバーが脇見運転によって安全義務を違反したのが理由ですが、事故の状況によってはぶつけられた被害者の側にも過失があると認定されることがあります。

例えば、被害者側の車両が急ブレーキをかけたり、ブレーキランプが点いていなかったりなどの理由が判明すると過失割合に変化が生じるのが一般的です。不要な急ブレーキや車両の整備不良など、前方を走る車両の状況を完全に把握して動きを予測するのは困難なのが理由です。

また、車線変更を頻繁に繰り返したり他の車両の走行を妨げたりする行為が認められた場合も過失割合が変わることがあります。さらに、停車している車両にぶつかる事故であっても、停車位置によっては被害者にも責任が生じます。

駐停車が禁止されている場所であったり、他の車両の走行を妨げる位置に停めていたりする車両との事故であれば、加害者側の脇見運転が原因であっても被害者側に過失があると見做されるのが一般的です。特に、道幅が狭く、死角に位置する場所にある車両では被害者の落ち度が大きいと見做されることもあります。